フルートとお花の日記

フルート練習とガーデニングの記録

拝啓 フルート様

フルートを始めて2年と8ヶ月くらいになりました


とてもとても魅力的な楽器で、繊細な構造をしていて初めは触るのも組み立てるのもドキドキしていました



小学生から始めた吹奏楽部時代ではフルートは人気の楽器で倍率が高く自分から吹きたいとは言えずに違う楽器を吹いていました



初めて聴いたフルートの曲は、中学生時代に家にあったCDで、ランパルが演奏したモーツァルトのフルートとハープのための協奏曲でした

今でも大好きな曲です



フルートを始めてみて、

自分の唇、手の指、お腹、足、体の重心…



自分の体の隅々までこんなに意識が向くことは今までなかったかもしれないと思いました


はじめて意識を向けられた体は戸惑いつつも喜んでいるような気がします



昔吹いていた違う楽器の時には、『自分の音が好き!』だなんて思ったことはなかったのですが、それが今では内心ひそやかに『自分の音が好きだなぁ、うふふふ』と嬉しく感じることもあります


体に息が入ることや、息が足りなくなって苦しくなったり、練習後は物凄くお腹が減ったり、眠くなったり、音にときめいたり、自分で考える力をつけてみたり、


とても大袈裟な表現をすると、生きている実感を感じたのでした


あ、息が足りなくなっているのは、効率的に息が使えていないことと、曲のブレスの場所を自分でも考えられるように改善していきたいです


わたしがまだ知らない理解の及ばない音楽の魅力やフルートの魅力も無限にあるのだろうと思います


少しでも理解できるように知識や知恵や感性を身につけ、たくさんの素晴らしい演奏家の方々の演奏を聴いて勉強をしながら、音を楽しみながら丁寧に自分のフルートの音をつくっていきたいです


                   敬具